【妊活とホルモンと睡眠のはなし③】“ぐっすり眠る力”を取り戻すためにできること〜血糖・ストレス・東洋医学的ケア〜
こんにちは。千葉市で妊活専門の鍼灸を提供している「鍼灸整骨うりずん」で...etc
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こんにちは。
千葉市の妊活専門鍼灸院「鍼灸整骨うりずん」です。
朝晩の空気がだいぶ涼しくなってきましたね。
当院では毎年この時期になると「よもぎ蒸し」をするのですが、今年も始めました「よもぎ蒸し」。
今来院されている患者さんからも、「体がぽかぽかして夜ぐっすり眠れるようになりました」
「生理痛が軽くなった気がする」など、嬉しいお声をいただいています。
■ よもぎ蒸しのはじまり
よもぎ蒸しは、600年以上前の朝鮮半島で生まれたといわれています。
もともとは産後の女性が体を温め、子宮の回復を促すために行われていた伝統療法。
よもぎを煮立てた蒸気に全身を包まれることで、血流を促進し、冷えやむくみを改善、ホルモンバランスを整える効果が期待できます。
日本でも古くから、よもぎは食用・薬用・入浴剤・お灸などに使われ、「生薬の女王」と呼ばれてきました。
■ よもぎはなぜ“女王”と呼ばれるのか
よもぎ(漢方名:艾葉/がいよう)は、体を温め、血を巡らせる力に優れた「温経止血薬」として古代から珍重されてきました。
東洋医学では、
・冷えによる月経不順
・不正出血
・妊娠を安定させる「安胎」作用
など、女性の体と深く関わる薬草として位置づけられています。
さらに現代では、よもぎに含まれる 「クロロフィル(葉緑素)・タンニン・フラボノイド」などの成分が、抗炎症・抗菌・抗酸化作用を持つことが知られています。
そのため、
・ニキビや吹き出物などの皮膚トラブル
・アトピー性皮膚炎などの炎症性疾患
・紫外線による肌のくすみや乾燥
などにもやさしく働きかけ、肌の調子を整える作用が期待されています。
■ お灸の起源とよもぎとの関係
お灸の歴史は2000年以上前の中国にさかのぼります。
「艾(もぐさ)」を燃やして体表を温めることで、気血の流れを整え、痛みや冷えを取り除く療法として発展しました。
日本には飛鳥〜奈良時代に伝わり、大宝律令(701年)には「鍼博士(しんはくし)」という官職が置かれ、すでに国家的に鍼灸が体系化されていたことがわかっています。
当時は宮中医療の一環として灸治が行われ、身分の高い人々の健康管理にも使われていました。
その後、平安時代には貴族のあいだで「お灸」が養生法として広まり、やがて鎌倉〜江戸時代にかけて庶民にも普及していきます。
そして、もぐさの材料こそが、まさによもぎの葉。
よもぎは燃焼温度や香り、温熱の伝わり方が理想的で、「お灸に最も適した植物」として現在まで受け継がれてきました。
■ よもぎ蒸し+お灸で“冷えない体”を作り、全身の調子”を整える
うりずんの治療では、まず鍼灸で五蔵(肝・心・脾・肺・腎)のバランスを整えたあとに、よもぎ蒸しを行います。
五蔵の調和がととのうことで、気血水の流れがスムーズになり、よもぎ蒸しの温熱や香りの作用がより深く身体に届きやすくなると思います。
よもぎの蒸気に包まれる時間は、心身の回復とリセットを促す大切なひとときです。
冷えが改善すると、
・血流が良くなり、卵巣や子宮の働きがサポートされる
・自律神経やホルモンのバランスが整う
・睡眠や肌の再生リズムが整いやすくなる
といった全身の変化が現れやすくなります。
■ まとめ
よもぎは、ただの薬草ではなく、「女性の体を守り、温め、巡らせ、肌の調子まで整える」頼もしい味方です。
冷えやお肌の不調を感じやすくなるこれからの季節、よもぎの香りとお灸の温もりで、“体も心も、そしてお肌もほぐれる時間”を過ごしてみませんか?
鍼灸整骨うりずんでは、妊活・体質改善・冷え性・美肌ケアなど、一人ひとりの体調に合わせた温活サポートを行っています。
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