2022年1月17日 習志野市在住32歳女性 (亀田IVFクリニック幕張併用)ご懐妊のご報告いただきました。
鍼灸整骨うりずんの妊活治療コースをご利用いただき、亀田IVFクリニック幕張の排...etc
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こんにちは。
鍼灸整骨うりずんの金親です。
以前、「適切なタイミングでセックスをすると妊娠しやすくなるよ!」(第3回ブログ 妊娠のために、適切なセックスの回数は?)というお話や「セックスをいっぱいすると子宮は胚に対して優しくなるから、がんばって!!」(第4回 セックスをたくさんすると妊娠しやすい子宮内膜ができます!!)というお話を紹介しました。
セックスをいっぱいすると子宮内膜の白血球が胚に対して寛容になり、着床しやすくなったり、流産しにくくなるということが分かっています。
しかし、このタイミングでは、あまりセックスしない方が良いというタイミングもあります。
今回はそのことについてお伝えいたします。
セックスをしてはいけないタイミング。
それは、排卵後3日から9日の7日間、つまり着床の2日前から着床後5日目までの7日間ということになります。
2014年 ノースカロライナ大学の産科婦人科、生物統計科、カロライナ・ポピュレーションセンターが、排卵後3日から9日の7日間にセックスをすると妊娠率が下がるという内容の論文を発表しました。
この7日間という期間は
① セックスをすると精液が子宮頚部や子宮内膜に2日間ほど炎症反応を起こすことが分かっています。
そのため、着床の2日前にセックスすると着床の時に子宮内膜が炎症していて着床しにくいかもしれない。
② 着床のタイミングで精液が入ると様々な物質が胚と子宮内膜間の情報交換を物理的・化学的に邪魔してしまうかもしれない。
③ セックスすると子宮の筋肉が収縮し、着床している真っ最中の胚を子宮内膜から押し出してしてしまうかもしれない。
といった理由で着床を妨げると仮定され、設定された期間です。
着床のタイミングから5日間は、しっかりと着床するまでにかかる期間だから、セックスをすると着床しにくくなるかも、精液が子宮内膜に起こした炎症が収まるまでに2日かかるから着床前2日目以後のセックスは着床の妨げになるかも、ということですね。
調査の対象者は、自然妊娠を試みて、3ヶ月以内で多嚢胞性卵巣症候群、子宮内膜症、骨盤内炎症性疾患などの不妊症の危険因子がない30歳から44歳の女性564人で、2008年4月から2012年8月に行われた調査です。
合計1332回分の月経周期のデータが分析され、1332周期のうち20パーセントで着床が成立しました。
研究では、セックスをした日と排卵検査薬により特定された排卵日を日記に記録し、着床のタイミングにあたる7日間で、1回もセックスをしていない人、1回セックスした人、2回以上セックスをした人の着床率を比べています。
するとセックスを2回以上した人の妊娠の確立は、セックスをしていない人と比べて、40パーセント程度も低かったという結果になりました。
これはかなり大きな差です。
論文の中では、体外受精で3日目新鮮胚移植の採卵のタイミングでセックスをすると、着床率が上がると報告されていました。
つまり、排卵のタイミングで精液が子宮内膜に付くと着床率が上がる可能性があるということです。
体外受精後の凍結胚移植の場合、自然周期での移植では、排卵のタイミングでセックスしてしまうと多胎妊娠(双子以上の妊娠)になってしまうこともあるので、避けた方が良いと思います。
ただし、排卵前の受精卵ができないタイミングでは、できるだけ避妊せずにセックスした方が着床の可能性が上がると思います。
精子は、卵管の中で3日間ほど受精能力を保ちますので、排卵のタイミングの4日前までは避妊せずにタイミングを取ります。
そして排卵の日には、子宮に5日後に「胚が来ますよ」と着床のタイミングを知らせるために、避妊してセックスするとよいと思います。
またホルモン補充周期での移植であれば、ぜひ5日目の胚盤胞なら移植の5日前、3日目の初期胚なら、移植の2日前に避妊せずにセックスしてみてください。
反対に今まさに子宮内膜に胚が着床しようとしているタイミングでセックスしてしまうと、精液の化学物質での炎症や子宮収縮が起きてしまうことで着床している胚が排除されてしまう可能性があります。
せっかく妊娠するために頑張っていっぱいセックスしても着床を邪魔してしまう可能性があるわけです。
移植後は、妊娠判定がでるまでは、セックスは控えましょう。
千葉市の鍼灸院 鍼灸整骨うりずんは、妊活中のカップルが少しでも早く妊娠できるよう、鍼灸治療・メディカルアロマテラピー・よもぎ蒸しなどでお手伝いさせていただいています。
ご懐妊・ご出産のご報告を頂いたときが、私たちの一番の喜びです。
これからも施術で妊活のお手伝いをさせていただき、妊活にかかわる情報発信もどんどんしていきたいと考えております。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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