2025年11月17日 News

レチノール(動物性ビタミンA)と上手に付き合う方法  

〜妊活専門・鍼灸整骨うりずんが解説〜**

こんにちは。

千葉市の妊活専門鍼灸院「鍼灸整骨うりずん」です。

当院では、妊活鍼灸・アロマテラピー・よもぎ蒸し・栄養アドバイスなどを組み合わせ、からだ全体のバランスを整えながら「授かりやすい土台づくり」をお手伝いしています。

前回のブログでは、「ビタミンAが卵子の質・子宮内膜・ホルモン・免疫・赤ちゃんの発育にとって心強い味方であること」を中心にお伝えしました。

今回はその続きとして、同じビタミンAでも 摂り方によってはリスクになる側面について、特に 妊活中・妊娠中の“レチノール(動物性ビタミンA)”の摂りすぎ に焦点を当てて解説します。

■ なぜ妊娠中はビタミンA(レチノール)に注意するべき?

ビタミンAには大きく分けて2種類があります。

レチノール(動物性):レバー・卵黄・うなぎ・バター・チーズ

β-カロテン(植物性):にんじん・かぼちゃ・ほうれん草・小松菜 など

妊娠中・妊活中に注意したいのは、レチノールの摂りすぎです。

特に妊娠 3〜8週(器官形成期) は、赤ちゃんの

・脳や神経

・心臓や血管

・顔・顎・耳

・手足や骨格

・内臓(肝臓・腎臓・消化管)

など、全身の器官がつくられる大切な時期です。

このタイミングでレチノールを大量に摂ると、赤ちゃんの器官形成に影響が出る可能性が報告されています。

■ レチノール過剰が「全身」に与えうる影響

レチノールの摂りすぎは、特定の部位だけでなく、赤ちゃんの身体の広い範囲に影響しうることが知られています。

●中枢神経

・脳や神経の発達に関わる遺伝子の働きが乱れやすくなる

・神経管(脳や脊髄のもと)の形成に影響が出る可能性

● 心臓・血管

・心臓の隔壁形成の乱れ

・心臓の形づくり・血管の発達に影響しうる

● 顔面・頭部

・耳の形成

・顎や頬

・口まわり

など、顔の骨や軟骨形成に影響

● 骨・四肢

・骨の伸び方・固さのバランスの乱れ

・手足の発育への影響

● 内臓(肝臓・腎臓・消化管など)

・臓器の成長タイミングのズレ

・形成過程が乱れる可能性

もちろん、「少し多く摂った=必ず異常が出る」というわけではありません。

しかしレチノールは“量が増えるほどリスクが上がる”性質があるため、妊娠期・妊活期は 安全に管理することが大切です。

■ レチノールが厄介な理由

→ 水に溶けず、体に蓄えられやすい「脂溶性ビタミン」だから

ビタミンには、

水溶性ビタミン(B群・Cなど)

脂溶性ビタミン(A・D・E・K)

の2種類があります。

水溶性ビタミンは余った分が尿として排出されやすく、体に長く残りません。

一方、レチノール(動物性ビタミンA)は脂溶性ビタミンであり、

肝臓に蓄えられやすい

体の外にゆっくりしか排出されない(数週間〜数か月かけて減る)

という特徴があります。

そのため、

・妊娠に気づく前にレバーなどでレチノールを多く摂る

・妊娠がわかった頃にも、体内にはまだ“レチノールの貯蔵”が残っている

という状態が起こりやすくなります。

妊娠がわかるのは多くの方が 妊娠4〜6週ごろですが、その頃にはすでに赤ちゃんの 脳・心臓・顔・手足・内臓などの器官づくりが始まっています。

つまり、「妊娠前〜妊娠初期に摂ったレチノールが、あとからゆっくり影響する可能性がある」ということです。

この“蓄積性”こそが、レチノールが妊娠期に注意すべき大きな理由です。

そのため、妊娠が確定してからではなく 妊活中の段階からレチノール過剰に気をつけることが大切です。

■ レバーが危険な理由(妊活・妊娠中は避けるのが基本)

レバーは栄養価が高い一方、ビタミンA(レチノール)が突出して高濃度の食品です。

【レバーのビタミンA量(50gあたり)】

食材レチノール量妊婦の耐容上限量2,700 µgRAEとの比較
鶏レバー約7,000 µg約2.6倍
豚レバー約6,500 µg約2.4倍
牛レバー約4,000 µg約1.5倍

レバニラ1皿(50〜70g)で簡単に上限越え。

妊娠中は「控える」ではなく “避ける” が安全です。

妊活中も、排卵前〜高温期は避ける方が安心です。

■ 妊娠中のビタミンA(レチノール)の上限量

妊婦の耐容上限量は 2,700 µgRAE / 日 (RAEは、レチノールやβ-カロテンを「ビタミンAとしての働き」で統一した単位です。)

レチノール(動物性) … 摂りすぎ注意
β-カロテン(植物性) … 必要量だけ変換され、過剰の心配ほぼなし

ここを理解しておくと安心です。

■ レバー以外ならどれくらい食べても安全?

結論:
レバーを避ければ、通常の食事で上限を超えることはまずありません。

以下は代表例です。

・卵1個:140 µg

・卵3個:420 µg(上限の1/6)

・チーズ20g:70〜90 µg

・鮭80g:50 µg

・鶏肉100g:10〜20 µg

・うなぎ100g:1,500 µg(※頻度に注意)

卵・魚・肉は適量であれば問題なく、安全に食べられます。

■ 日常のビタミンA摂取量の具体例

・卵2個 … 280 µg

・チーズ1枚 … 80 µg

・鮭80g … 50 µg

・鶏肉100g … 20 µg

合計:約430 µg(上限の16%)

→ レバーを食べなければ、過剰摂取になる可能性は極めて低いです。

■ β-カロテン(野菜)中心が安心で安全

β-カロテンは、

・必要量だけがビタミンAに変換される

・過剰症がほぼない

という特徴があります。

にんじん、かぼちゃ、小松菜、ほうれん草、ブロッコリー、モロヘイヤなど、
緑黄色野菜を毎日意識して取り入れることが理想的です。

■ まとめ 〜ビタミンAと上手に付き合うために〜

・ビタミンAは妊活に不可欠な栄養素だが、レチノールの摂りすぎには注意

・レチノールは“体に蓄積しやすい”脂溶性ビタミン

・妊娠初期は赤ちゃんの器官形成期のため、妊活中から意識しておくことが安心

・レバーは妊娠中は避ける、妊活中も控える

・レバー以外の卵・肉・魚・チーズは通常量で安全

・β-カロテン中心の食事が安心で理想的

前回お伝えした「ビタミンAの良い面」に対し、今回はその “摂りすぎによるリスク” を解説しました。

🌿 鍼灸整骨うりずんの妊活サポート

当院では、

妊活鍼灸(血流改善・自律神経調整)

アロマテラピー(ストレスケア)

よもぎ蒸し(温活)

栄養アドバイス

などを組み合わせ、あなたの体質に合わせた総合的な妊活サポートを行っています。

いつでもお気軽にご相談くださいませ。

一緒に、無理のない形で“授かりやすいからだづくり”を整えていきましょう。

⭐【次回予告】

「レバーをやめたほうがいいとわかったけれど、代わりに何を食べたらいい?」
鉄・亜鉛・ビタミンB群などの“妊活に必要な栄養”を安全に補う方法とレシピ

次回は、

・レバーに頼らず鉄をしっかり摂る食材

・妊活さんに必要な栄養のとり方

・簡単で作りやすいレシピ4品

をわかりやすくまとめていきます。

どうぞお楽しみに!

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