【第2回】補食のすすめ 〜血糖をゆるやかに守る、正しい間食のとり方〜
こんにちは、鍼灸整骨うりずんです。
前回のブログでは、「食後低血...etc
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こんにちは、千葉市の妊活治療に特化した鍼灸院 鍼灸整骨うりずんです。
妊活に取り組む女性にとって、「ホルモンバランス」と「睡眠の質」は切っても切れない関係にあります。
前回は、睡眠に関わる「HPA軸(視床下部-下垂体-副腎系)」が乱れる原因として、①低血糖②精神的ストレス③体内の慢性炎症の3つがあることをご紹介しました。【妊活とホルモンと睡眠のはなし①】
今回はその中でも「低血糖」、特に夜間の低血糖に焦点を当て、「なぜ眠れないのか」のメカニズムを解説していきます。
■夜中に目が覚めるのは“低血糖”のサインかも?
「夜中の2〜4時にふと目が覚めてしまう」
「夢見が悪くて、なんだかドッと疲れている」
「朝なかなか起きられない」
「朝から体がこわばっている」
そんな方は、“夜間低血糖”が起きている可能性があります。
人は眠っている間も血糖を消費しています。夕食後から朝食までの長時間、何も食べていない状態が続くと、体は血糖値を保つためにホルモン(アドレナリンやコルチゾール)を分泌し始めます。
しかし、副腎疲労により副腎皮質ホルモン(コルチゾール)が十分に分泌されなくなると、代わりにアドレナリンやノルアドレナリンが過剰に分泌されます。
これが頻繁に起こると、交感神経が慢性的に優位になり、「緊張感が抜けない」「焦燥感がある」「夜中に目が覚める」といった不調が表れてきます。
■アドレナリンが眠りを妨げる?
本来、睡眠中には「成長ホルモン」や「メラトニン」が分泌され、体の修復やホルモンリズムの調整が行われます。
しかし、慢性的なストレスや日中の低血糖の影響で、夜間の血糖コントロールに本来使われるはずの成長ホルモンや副腎皮質ホルモン(コルチゾール)がうまく働かず、代わりにアドレナリンやノルアドレナリンが分泌されるようになります。
これらのホルモンが分泌されると交感神経が活性化し、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなって途中で目が覚めやすくなったりします。
睡眠の質が低下すると、成長ホルモンの分泌が減少し、妊活において重要な卵胞刺激ホルモン(FSH)、卵胞ホルモン(エストロゲン)、黄体形成ホルモン(LH)、黄体ホルモン(プロゲステロン)などの分泌も妨げられます。
その結果、卵胞の成熟、子宮内膜の成長、排卵や着床のリズムにも悪影響が及ぶ可能性があります。
■夜間低血糖はなぜ起きる?
夜間に低血糖が起きやすくなる原因として、次のような要素が考えられます:
- 日中の血糖の乱高下(例:甘いもののドカ食いや食事の間隔が空きすぎている)
- 糖質過多な食生活(タンパク質や脂質が不足している)
- 慢性的なストレス状態
- HPA軸の機能低下によるコルチゾールの分泌不足
特に副腎が疲弊していると、本来夜間に血糖を保つためのコルチゾールが十分に出せず、代わりにアドレナリンでカバーしようとするため、体は“興奮モード”に入ってしまいます。
その結果、眠りが浅くなったり、途中で目が覚めたりするのです。
■理想のホルモンと睡眠の好循環を目指して
夜間の血糖コントロールは、睡眠の質とホルモンバランスを保つために欠かせません。
血糖が安定すると、
↓
深い眠りが促され、
↓
ホルモンリズムが正常化し、
↓
妊娠力の向上につながります。
この好循環が妊活成功の大きなカギとなります。
■まとめ
夜間の血糖値の乱れは、睡眠の質の低下やホルモンバランスの崩れを招きます。
その結果、妊活に悪影響を及ぼすことも。
まずは、日中の血糖コントロールを意識し、夜間の安定した血糖を維持することが、良質な睡眠とホルモンの調和につながります。
次回(第3回)は、この“良質な睡眠”を実現するために、
具体的な日中の工夫(食事・ストレスケア・東洋医学的アプローチ)についてお伝えします。
鍼灸整骨うりずんでは、妊活中の女性の体質や生活リズムに合わせた睡眠・ホルモン・血糖バランスのサポートを行っています。お気軽にご相談ください。
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