こんにちは!!
鍼灸整骨うりずんの金親です。
今回は、「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」など排卵障害がある時に食べてはいけないもの。
「糖質」についてお話しします。
今回お話しする内容は、以下の通りです。
「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」で最も避けるべき食べ物は、砂糖を中心とした糖質。
特におなかが減ったときの糖質は、インスリンの急上昇を招き、「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」を悪化させる可能性があります。
食事の際には、野菜や動物性のたんぱく質などおかずから先に食べて、食事の後半にご飯やパン、麺など糖質を食べるとよいです。
甘いものは、食間、食前ではなく、食後のデザートで食べるようにしましょう。
満腹にならない、腹八分にする。
ウォーキングなど適度な運動を心掛ける。
これらを守ることが、「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」の症状を軽くし、卵子の質を上げるうえで大切な習慣です。
食べてはいけないもの お菓子、ジュースなど白砂糖いっぱいの食べ物
まず避けるべき食べもの第1位は間違いなく ”砂糖たっぷりのおいしいやつ全般” です。
お菓子・ジュース・アイスクリームなどなど、私も含め皆さんが、大好きなやつです。
「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」では、急激な高血糖状態を避けるべきと『第10回ブログ 「PCOSと不妊について」 その② 高血糖がいけない理由』でお話ししました。
その急激な高血糖を作り出すのが、白砂糖たっぷりの甘くておいしいやつです。
ちなみに白砂糖よりも黒糖、キビ砂糖、てんさい糖などの方が血糖値は上がりにくく、はちみつ、メープルシロップ、果物の方がさらに血糖値は上がりにくくなります。
家庭の甘味は、上白糖よりも黒糖、キビ糖、てんさい糖、はちみつ、メープルシロップなどを使うとよいでしょう。
ただし、上白糖でなくても、甘いものはやはり血糖を上げます。
摂り過ぎには注意が必要です。
特に小腹が空いたとき、低血糖状態にある時に食べれば、急激な血糖上昇が起こります。
人間は、脳を発達させることで進化しました。
肉体的に弱くても、発達した脳を使い他の生き物を狩り、食べ、生き残ってきたのです。
その脳のエネルギー源が「糖」なのです。
原始人時代では、簡単に食べ物が手に入らないことが普通でした。
ですから、人間の腸は、糖を取り込む力がとても強くできています。
飢えていたころは、糖をいかに効率よく取り込むかが大切でした。
しかし現在は、飽食の時代です。
お腹が空けばすぐに食べ物があります。
特に甘いものは、空腹がすぐに回復するので、口にすることが多いと思います。
糖質は、腸からバンバン取り込まれます。
高血糖が続くと、血管を痛め、すべての内臓の病気を引き起こします。
ですから、インスリンを分泌して糖を血管から筋肉や脂肪などの組織に取り込み、血管内の血糖をできるだけ速やかに下げます。
およそ2時間で空腹時の血糖に戻ります。
しかし、お菓子をちょくちょくつまんだり、清涼飲料水などを飲むと そのたびに血糖値は高くなり、いつでも高血糖状態となります。
いつでも高血糖状態にあるとインスリンの働きが弱くなってきます。
インスリンが分泌されても筋肉・肝臓・脂肪細胞などの組織が糖を吸収しにくくなるからです。
インスリンの働きが弱くなれば、インスリンを大量に分泌して、何とか働きを維持しようとします。
この大量のインスリンが排卵障害の原因になります。
卵巣は、たくさんの卵胞の中から1つの卵胞にエネルギーを集め大きく育て、排卵させます。
しかし、血液中のインスリン量が増えると卵胞の膜が反応し、男性ホルモンと女性ホルモンを大量に分泌します。
女性ホルモン、男性ホルモンが大量に作られると、本来吸収される卵胞も中途半端に育ち、卵巣の中で小さい卵胞がたくさんみえるようになります。
排卵するべき1つの卵胞が育たなくなり、排卵障害が起こります。
「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」の時の糖質食べ方注意点。
甘いものは食べ過ぎは特に避けてください。
甘くなくてもコメや麺などの炭水化物の食べ過ぎは控えましょう。
間食もできるだけ控えましょう。
ジュースやお菓子を食事の合間に取ると血糖は上がりっぱなしです。
間食をとるならば、ゆで卵やナッツ類などの急激な血糖上昇が起きにくいものがおすすめです。
もちろんたくさん食べてはいけません。
肥満の原因になります。
丼物、ラーメン、パスタなど麺類など一種類で済んでしまう食事は、先ず糖質である炭水化物が入ってきますので、お勧めできません。
個人的には大好きですが、図のような炭水化物 on 炭水化物にビールなんて言うのはもってのほかです。
できるだけ、ごはん、野菜、肉や魚などの主菜、お味噌汁、香の物などがバランスよく取れる食事のスタイルにしていただくとよいと思います。
食事の際、野菜や海藻などの食物繊維を先に食べましょう。
ごはんや麺やパンは、食事の後半で食べると急激な高血糖を抑えることが出来ます。
動物性の脂肪、乳製品、パーム油脂(お菓子の揚げ油やチョコレートやアイスクリームの植物油、トランス脂肪酸の代用品として使われる。)は、摂りすぎ注意です。
また、マーガリン、ショートニングなどのトランス脂肪酸も取らないようにしましょう。
これらの油は、内臓脂肪になりやすいからです。
内臓脂肪が増えるとインスリンの働きが悪くなります。
すると糖質を取るのと同様、インスリンの分泌は増え、「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」の症状は悪くなる可能性があります。
適度な運動はとても大切です。
食後30分~1時間程度で、糖の吸収が始まりますので、そこでウォーキングなどの運動をすると筋肉に糖が取り込まれ効率的です。
「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」の方は妊娠後も気を付けよう!!
インスリンの働きが悪い方は、妊娠した後はさらに血糖を下げる力が弱くなることがあります。
妊娠糖尿病や妊娠高血圧・早産のリスクが上がりますので、やはり妊活中から糖質の摂りすぎには注意することが大切です。
甘いものを避け、体をよく動かし、体調を整え、PCOSの症状が軽くなるよう心がけましょう。
千葉市の鍼灸整骨うりずんでは、鍼灸・メディカルアロマテラピーを通して妊活をしている方のお手伝いをさせていただいております。
お手伝いさせていただいている方から妊娠報告を頂いたとき、ご出産後赤ちゃんを一緒に連れてきてくださったときなどが、我々の一番のうれしいときです。
不妊治療をしていてなかなかうまくいかない方、自分の妊活に不安のある方、ぜひ鍼灸整骨うりずんにご相談ください。
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