妊娠週数の正しい数え方｜自然妊娠と体外受精でどう違う？わかりやすく解説

妊娠週数の数え方は、自然妊娠と体外受精（初期胚移植・胚盤胞移植）でどのように違うのか？
「排卵日が遅い場合の妊娠週数はどうなる？」「着床日は使うの？」という疑問は、多くの妊活中の方が悩むポイントです。
本記事では、体外受精の妊娠週数の計算方法（採卵日＝2週0日）や、5日目胚・6日目胚移植の週数を、専門家の視点でわかりやすく解説します。

はじめに

妊活中や治療中の方からよくいただく質問のひとつが、「妊娠週数はどう数えるの？」というものです。

自然妊娠と体外受精（IVF）では、週数のスタートが違います。

さらに「胚盤胞の場合は？」「初期胚の場合は？」と乱しやすいポイントがいくつかあります。

この記事では、妊娠週数の考え方をどんなケースでもわかりやすく理解できるように整理しました。

■ 結論：妊娠週数は “世界共通の医学的ルール” で決まる

妊娠週数は、「最終月経の開始日」または「受精日（IVFの場合）」を基準にする、という医学的なルールがあります。

つまり――着床日や、移植した胚の日齢が直接「週数」の基準になるわけではありません。

ただし、IVFでは胚の日齢を「週数に反映する」ため、自然妊娠とは計算が少し変わります。

■ ① 自然妊娠の妊娠週数

● 基本ルール

最終月経の初日が 妊娠0週0日

排卵日はおよそ 妊娠2週0日

着床は 妊娠2週5日〜3週0日頃

● 排卵が遅い場合（例：生理21日目など）

排卵が遅れても計算方法は同じです。
ただし胎児の大きさ（CRL）から医師が週数を「修正」することがあります。
これは体外受精でも自然妊娠でも共通です。

■ ② 体外受精（IVF）の妊娠週数

体外受精では、受精日（＝採卵日）＝妊娠2週0日 という医学的な基準に基づいて計算します。

移植した胚が何日目の胚かによって、移植日の妊娠週数が変わります。

■ ③ 初期胚移植（2〜3日目胚）の場合

胚の種類	胚の日齢	移植日の妊娠週数
2日目胚（Day2）	受精後2日	妊娠2週2日
3日目胚（Day3）	受精後3日	妊娠2週3日

つまり、移植をした時点で「もう妊娠2週○日」まで進んでいるという扱いになります。

■ ④ 胚盤胞（5日目胚・6日目胚）移植の場合

胚の種類	胚の日齢	移植日の妊娠週数
5日目胚（Day5）	受精後5日	妊娠2週5日
6日目胚（Day6）	受精後6日	妊娠2週6日

例：
12月10日に5日目胚を移植した場合→ この日は妊娠2週5日

つまり、自然妊娠よりも週数が「少し進んだ状態」からスタートするのがIVFです。

■ ⑤ 着床日は妊娠週数に使うの？

✔ 結論：使いません。

理由は3つ：

1．着床日は人によって差が大きい

2．妊娠週数は世界共通で「受精日＝妊娠2週0日」と決められている

3．胎児の大きさで正確な週数を後から修正できるため、着床日を基準にする必要がない

自然妊娠でも、IVFでもこれは同じです。

■ ⑥ 妊娠週数の具体的な実例（混乱しやすい部分の整理）

● ケース：5日目胚を12月10日に移植

受精日は12月5日（妊娠2週0日）

12月10日は胚齢5日 = 妊娠2週5日

● 出産予定日の計算

妊娠2週0日から 280日（40週0日）後 = 2025年8月28日

この計算は医学的にも正しい計算方法です。

■ まとめ

●妊娠週数は 最終月経（自然妊娠） または 受精日（IVF） を基準に数える

●胚の「日齢」を週数に反映するのがIVFならでは

●着床日は週数計算に使わない

●排卵が遅い自然妊娠ではエコーで週数を修正することがある

どの方法も「赤ちゃんが正常に育っているかどうか」を共通の物差しで測るための仕組みです。

● おわりに

妊娠週数のしくみを知ると、自然妊娠と体外受精の違いがわかりやすくなり、診察のときの疑問もグッと減ります。

鍼灸整骨うりずんでは、妊活中の方が抱えがちな不安や疑問に寄り添いながら、体質改善・栄養・自律神経アプローチなどトータルでサポートしています。

妊活のことで気になることがあれば、いつでもご相談ください。