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■はじめに
こんにちは。
千葉市の妊活・不妊治療専門の鍼灸院「鍼灸整骨うりずん」の金親です。
第4章では、FSH(卵胞刺激ホルモン)やエストロゲン、LH(黄体形成ホルモン)が連携して、卵胞を育て、排卵へと導く仕組みを解説しました。
では、そのもっと前の段階では、何が起こっているのでしょうか。
卵巣の中には、まだ発育を始めていない「原始卵胞」がたくさん存在しています。
この原始卵胞は、どのようなきっかけで発育を始めるのでしょうか。
今回は、卵胞の成長の出発点について、わかりやすく解説していきます。
■原始卵胞は卵巣の中で休眠している
女性の卵子のもととなる細胞は、お母さんのお腹の中にいる胎児期に作られます。
その後、卵子は周囲の細胞に包まれた「原始卵胞」という状態で卵巣の中に存在します。
原始卵胞は、すぐに大きく成長するわけではありません。
多くは休眠状態を保ちながら、卵巣の中に蓄えられています。
そして、その一部が少しずつ発育を始めます。
ここで知っておきたいのは、原始卵胞の発育は、思春期を迎えてから始まるわけではないということです。
原始卵胞の発育は、胎児期から始まり、出生後も続いています。
ただし、思春期を迎えるまでは、通常、排卵に至るまで成熟することはありません。
つまり、卵巣の中では、月経が始まるよりもずっと前から卵胞の発育が進んでいるのです。
■原始卵胞はなぜ発育を始めるの?
では、休眠している原始卵胞は、何をきっかけに発育を始めるのでしょうか。
原始卵胞は、卵子を薄い一層の細胞が取り囲んだ構造をしています。
卵巣の中では、卵子自身と、その周囲にある細胞がさまざまな物質を使って情報をやり取りしています。
卵子の中には、細胞の成長を促す仕組みと、休眠状態を維持する仕組みがあります。
また、卵子を取り囲む細胞や卵巣内の周囲の組織からも、卵胞の発育を調節する信号が送られています。
原始卵胞が発育を始める詳しい仕組みには、まだ解明されていない部分もありますが、卵子自身の働きや周囲の細胞からの信号が関係していると考えられています。
発育が始まると、卵子は少しずつ大きくなり、それまで平たい形をしていた周囲の細胞も形を変え、増えていきます。
こうして原始卵胞は、一次卵胞、二次卵胞へと成長していきます。
つまり、原始卵胞の発育開始は、卵子自身の働きと、周囲の細胞からの信号によって調節されているのです。

■原始卵胞はなぜ発育を始めるの?
では、休眠している原始卵胞は、何をきっかけに発育を始めるのでしょうか。
原始卵胞は、卵子を薄い一層の細胞が取り囲んだ構造をしています。
卵巣の中では、卵子自身と周囲の細胞が、さまざまな物質を使って情報をやり取りしています。
卵子の中には、細胞の成長を促す仕組みと、休眠状態を維持する仕組みがあり、周囲の細胞や卵巣内の組織から送られる信号も、卵胞の発育を調節するうえで重要な役割を担っています。
原始卵胞が発育を始める詳しい仕組みには、まだ解明されていない部分もありますが、こうした複数の働きが関係していると考えられています。
発育が始まると、卵子は少しずつ大きくなり、それまで平たい形をしていた周囲の細胞も形を変え、数を増やしていきます。
こうして原子卵胞は一次卵胞へ、さらに二次卵胞へと成長していくのです。
■原始卵胞はFSHがなくても発育を始める
ここで、第4章で説明したFSHとの関係を整理しておきましょう。
FSHは、脳の下垂体から分泌されるホルモンです。
卵胞の発育を促し、エストロゲンの産生を助ける重要な働きがあります。
一方、原始卵胞が休眠状態から発育を始める段階では、FSHは必要ありません。
この段階では、卵子自身や周囲の細胞の働きによって、発育が調節されています。
その後、卵胞が成長して内部に液体のたまる空間ができる「胞状卵胞」になると、FSHの働きが重要になってきます。
FSHの刺激によって卵胞はさらに成長し、エストロゲンの分泌も増えていきます。
そして、成熟した卵胞はLHサージをきっかけに排卵へと進みます。
つまり、卵胞の発育には、
① 卵子自身と周囲の細胞の働きによって発育を始める段階
② FSHなどのホルモンの働きによって成長し、排卵へ向かう段階
という、異なる調節の仕組みがあるのです。

■原始卵胞の発育とAMHの関係
原始卵胞の発育を考えるうえで、もう一つ知っておきたいホルモンがあります。
それが、AMH(抗ミュラー管ホルモン)です。
AMHは、主に発育途中の小さな卵胞を取り囲む細胞から分泌されています。
AMHには、原始卵胞が一度にたくさん発育を始めないように抑える働きがあると考えられています。
これは、卵巣に蓄えられた原始卵胞が、短期間で使われすぎないように調節する仕組みの一つです。
また、AMHは妊活や不妊治療で行われる血液検査でも測定されます。
ただし、血液検査で測定するAMHは、休眠している原始卵胞の数を直接調べているわけではありません。
発育途中の小さな卵胞から分泌されるAMHの量を測定し、卵巣予備能(卵巣に残っている卵子の数に関係する指標)を推測する検査です。
そのため、AMHの数値だけで卵子の質や自然妊娠の可能性を判断することはできません。
AMHについては、今後の教科書シリーズで詳しく取り上げる予定です。
■まとめ
卵胞の発育は、月経が始まってから突然始まるものではありません。
卵巣の中では、胎児期から原始卵胞の一部が少しずつ発育を始めています。
その初期段階は、FSHではなく、主に卵巣内の仕組みによって調節されています。
そして、発育が進んで胞状卵胞になると、FSHなどのホルモンが重要な役割を果たすようになります。
卵胞は、長い時間をかけて段階的に成長し、排卵へと向かっていくのです。
■鍼灸整骨うりずんでは
千葉市の妊活・不妊治療専門「鍼灸整骨うりずん」では、卵胞の発育やホルモンの働きについても、患者さんにわかりやすく説明することを大切にしています。
妊活では、排卵日だけでなく、卵胞が育つ仕組みや身体全体の健康状態を理解することも大切です。
当院では、鍼灸施術に加えて、睡眠・食事・運動などの生活習慣についても、一人ひとりの状態に合わせてサポートしています。
📖 妊活の教科書シリーズ
📖 第1章 不妊症とは?|妊娠の確率と1年が目安とされる理由
📖 第3章 排卵とは?|卵胞が育ち、身体が妊娠へ向かう一連の流れ
📖 第4章 FSH・エストロゲン・LHとは?|ホルモンが連携して排卵を導く仕組み
📖 第4章 補足編 原始卵胞はなぜ目覚めるの?|休眠状態から発育を始める仕組み(この記事)
第6章 卵子の質を左右する5つの要因
📖 第6章 第3話 ミトコンドリアはなぜ卵子の質に重要なのか?|ATPと卵子のエネルギーの仕組み
📖 第6章 第4話 酸化ストレスはなぜ卵子の質に影響するのか?|活性酸素と抗酸化の仕組み
📖 第6章 第5話 糖化はなぜ卵子の質に影響するのか?|AGEsと血糖の仕組み
📖 第6章 第6話 睡眠・ストレス・血流はなぜ卵子の質に影響するのか?|卵子が育つ身体環境を考える(この記事)
📖 第7章 排卵日はどうやって決まるの?(近日公開)
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