妊娠週数でわかる胎児の大きさと成長
こんにちは。千葉市の妊活・不妊治療をサポートしている鍼灸整骨院、鍼...etc
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■はじめに
こんにちは。
千葉市の妊活・不妊治療専門の鍼灸院「鍼灸整骨うりずん」の金親です。
前回は、卵胞が育つとエストロゲンが増え、LHサージをきっかけに排卵が起こることを解説しました。
では、なぜ卵巣から分泌されるエストロゲンが増えると、LHも急激に増えるのでしょうか。
そこには、脳と卵巣がホルモンを通じて、お互いの働きを調節する仕組みがあります。
今回は、身体の中で行われている、少し複雑な仕組みのお話です。
専門用語や細かな仕組みを、すべて理解する必要はありません。
「脳と卵巣がやり取りをしながら、排卵の準備を進めている」という流れが伝われば十分です。
📖 前回の記事はこちら
第7章 第1話「排卵日はどうやって決まるの?」
■FSHとLHは、脳の下にある「下垂体」から分泌される
卵胞の成長を支えるFSHと、排卵を引き起こすLH。
どちらも卵巣で作られるのではなく、脳の下にある「下垂体」という小さな器官から分泌されるホルモンです。
その下垂体に、ホルモンを出すように信号を送っているのが、脳の一部である「視床下部」です。
基本的な流れは、次のようになります。
視床下部が信号を送る
↓
下垂体がFSHやLHを分泌する
↓
FSHやLHが卵巣に働きかける
FSHやLHは血液によって卵巣へ運ばれ、卵胞の成長やホルモンの分泌、排卵などに関わっています。
なお、LHは排卵直前だけに出るものではありません。普段から分泌されており、排卵前になると急激に増えるのが特徴です。
📖 卵胞が育つ流れについては、こちらの記事で解説しています。
第4章「卵胞はどうやって育つの?」
■卵巣からも、脳へ情報が届いている
脳は、卵巣に働きかけるだけではありません。卵巣から届くホルモンの変化にも反応しています。
その情報を伝えるホルモンの一つが、エストロゲンです。
卵胞が育つと、エストロゲンの分泌が増えていきます。血液中のエストロゲンの量が変わることで、脳や下垂体の働きも変化します。
いわば、エストロゲンは卵胞の育ち具合を伝える役割も担っているのです。
脳から卵巣へ働きかける。
卵巣から届く情報によって、脳の働きも変わる。
このやり取りが、排卵に向けたホルモンの調節を支えています。

■普段は、ホルモンを出しすぎないように調節する
卵胞が育つ途中では、エストロゲンは主に、脳や下垂体に働きかけてFSHやLHの分泌を抑える方向に作用します。
卵巣への刺激が増え続けないよう、分泌にブレーキをかけるような働きです。
この調節を「負のフィードバック」と呼びます。
難しい名前ですが、「卵巣から届く情報によって、ホルモンの分泌を抑える仕組み」と考えてください。「負」は、身体に悪いという意味ではありません。
実際には、エストロゲン以外のホルモンも加わり、分泌量を調節しています。
では、普段はブレーキをかけるエストロゲンが、なぜ排卵前にはLHの急増につながるのでしょうか。
■排卵前には、LHを増やす方向へ切り替わる
エストロゲンに対する脳や下垂体の反応は、いつも同じではありません。
卵胞が十分に育ち、エストロゲンが高い状態で一定時間続くと、反応が変わります。
それまでの分泌を抑える調節から、LHを多く分泌する方向へ切り替わるのです。
この調節が「正のフィードバック」です。
エストロゲンが高い状態で続くことは、卵胞が育ち、排卵に近づいていることを伝える信号になります。
その信号を受けて、脳から下垂体への働きかけが変わり、下垂体も刺激に強く反応するようになります。その結果、短期間に多くのLHが分泌されます。
この急激な増加が「LHサージ」です。
「サージ」は、急に増えることを意味します。
つまり、エストロゲンには、状況に応じて異なる調節につながる働きがあるのです。
卵胞が育つ途中では、エストロゲンはLHの分泌を抑える方向に働きます。
そして、卵胞が十分に育ち、エストロゲンが高い状態で一定時間続くと、LHを多く分泌する方向へ調節が切り替わり、LHサージにつながります。

■LHサージは、卵子と卵胞に排卵の準備を促す
LHサージが起こると、卵胞の中では主に2つの変化が進みます。
① 卵子が、受精に向けた成熟を進める
卵子は、成熟の途中で長く止まっている状態にあります。
LHが卵胞の細胞に働きかけると、その細胞を通じて卵子へ信号が伝わり、止まっていた成熟の過程が再開します。
卵子が卵巣の外へ出る前に、受精に向けた準備を進める段階です。
② 卵胞が、卵子を外へ送り出す準備を進める
卵子を包む周囲の細胞にも変化が起こり、卵胞から出るための準備が進みます。
同時に、卵胞の壁の一部が破れやすい状態に変化します。そして壁が破れ、周囲の細胞に包まれた卵子が放出されます。
これが排卵です。
卵胞は、単に大きくなって破裂するのではありません。
LHの刺激を受けて、卵子の成熟と、卵子を送り出す準備が進んでいるのです。
■LHが増えた瞬間に、排卵するわけではない
LHサージは排卵のきっかけですが、卵子や卵胞の変化が進むには時間がかかります。
一般的には、血液中のLHが上昇し始めてから約34〜36時間後が、排卵の目安とされています。
実際の時間には個人差があります。
ここまでの流れを整理すると、次のようになります。
卵胞が育つ
↓
エストロゲンが増え、高い状態が続く
↓
脳と下垂体の反応が変わる
↓
LHが急激に増える(LHサージ)
↓
卵子と卵胞が排卵の準備を進める
↓
排卵が起こる
なお、血液中のLHが増え始める時点と、排卵検査薬が陽性になる時点は同じではありません。
この違いは、次回の記事で説明します。
■まとめ
今回は、LHサージが起こる理由を、脳と卵巣の連携から解説しました。
大切なポイントは次の3つです。
① 脳と卵巣は、ホルモンを通じて連携している
脳が卵巣に働きかけ、卵巣から届くホルモンも脳の働きを調節します。
② エストロゲンが高い状態で続くと、LHを増やす調節に切り替わる
その結果、LHが急激に増える「LHサージ」が起こります。
③ LHサージを受けて、卵子と卵胞が排卵の準備を進める
卵子の成熟や卵胞の壁の変化を経て、排卵に至ります。
専門用語を覚える必要はありません。
卵胞の成長がホルモンを通じて脳に伝わり、排卵を促す信号につながる。
この流れを知ることが、排卵の仕組みを理解する助けになります。
ここまで読んでくださった方は、身体の仕組みに関心を持ち、妊活について理解を深めようとしている、勉強熱心な方なのだと思います。
今回の部分はなかなか難しく感じたのではないでしょうか?
私も学生時代にこの部分を理解するのにとても時間がかかりました。
もちろん専門用語を覚えたり、すべてを理解したりする必要はありません。
「脳と卵巣がやり取りをしながら、排卵の準備を進めている」。
おおよそ、その流れに気が付くことができれば十分ですのでご心配なく。
■鍼灸整骨うりずんでは
千葉市の妊活・不妊治療専門「鍼灸整骨うりずん」では、妊娠を希望する方の身体づくりをサポートしています。
妊活では、排卵の仕組みを知ることに加え、日々の体調や生活習慣にも目を向けることが大切です。
当院では、月経周期や不妊治療の状況なども伺いながら、鍼灸施術とともに、睡眠・食事・栄養面について一人ひとりに合わせたアドバイスを行っています。
📖 次回の妊活の教科書
第7章 第3話「排卵検査薬の仕組み|陽性になったらいつ排卵するの?」
排卵検査薬は、身体の中のどのような変化を調べているのでしょうか。
次回は、尿の中のLHを調べる仕組みと、陽性になったときの考え方について解説します。
📖 関連記事
第7章 第1話「排卵日はどうやって決まるの?」
卵胞の成長から排卵までの全体像を解説しています。
第4章「卵胞はどうやって育つの?」
FSH・エストロゲン・LHが連携する流れを紹介しています。
第3章「排卵とは?」
卵胞が育ち、排卵へ向かう身体の変化を解説しています。
📖 妊活の教科書シリーズ|目次
妊娠の仕組みから卵子の成長、排卵、受精、着床まで。
「妊活の教科書」では、妊娠に必要な身体の仕組みを、医学的な知識がない方にもわかりやすく解説しています。
気になるテーマからでも、順番に読み進めても理解できる構成になっています。
【第1部】妊娠の仕組みを理解する
📖 第1章 不妊症とは?|妊娠の確率と1年が目安とされる理由
📖 第2章 妊娠の仕組み|排卵から着床まで7つのステップ
📖 第3章 排卵とは?|卵胞が育ち、身体が妊娠へ向かう一連の流れ
📖 第4章 FSH・エストロゲン・LHとは?|ホルモンが連携して排卵を導く仕組み
📖 第4章 補足編 原始卵胞はなぜ目覚めるの?|休眠状態から発育を始める仕組み
📖 第5章 卵子の質とは?|妊娠しやすい卵子は何が違うのか
第6章 卵子の質を左右する5つの要因
📖 第1話 卵子の質を左右する5つの要因とは?
📖 第2話 年齢はなぜ卵子の質に影響するのか?
📖 第3話 ミトコンドリアはなぜ卵子の質に重要なのか?|ATPと卵子のエネルギーの仕組み
📖 第4話 酸化ストレスはなぜ卵子の質に影響するのか?|活性酸素と抗酸化の仕組み
📖 第5話 糖化はなぜ卵子の質に影響するのか?|AGEsと血糖の仕組み
📖 第6話 睡眠・ストレス・血流はなぜ卵子の質に影響するのか?|卵子が育つ身体環境を考える
第7章 排卵日はどうやって決まるの?
📖 第1話 排卵日はどうやって決まるの?|卵胞の成長とホルモンの仕組み
📖 第2話 LHサージとは?|排卵を引き起こすホルモンの仕組み(この記事)
📖 第3話 排卵検査薬の仕組み|陽性になったらいつ排卵するの?(公開予定)
📖 第4話 基礎体温で何がわかるの?|低温期・高温期とプロゲステロン(公開予定)
📖 第5話 排卵日はなぜずれるの?|排卵が早まったり遅れたりする理由(公開予定)
【今後の予定】
第8章 排卵後の卵子の寿命
第9章 精子の旅
第10章 受精の仕組み
第11章 受精卵(胚)の成長
第12章 着床の仕組み
妊娠の仕組みを理解した後は、栄養・睡眠・運動などの身体づくり、不妊検査、不妊治療についても順番に解説していく予定です。
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